技術職員数及び元請完成工事高

建設業の経営事項審査の評価項目の中で、技術職員数および元請完成工事高(Z)というものがあります。これは技術力やマネジメント能力を評価するものです。

総合評定値(P)の中では、25%という高い割合を占めています。また(Z)の中では、技術職員数が80%、元請完成工事高が20%で計算されます。

技術職員

まず、技術職員数に関してですが、これは技術職員数が多いまたは上級の資格を持っている方が点数は高くなります。ただし資格を持てば持つほど無制限に加点される訳ではなく、制限があります。それは1人2業種までということです。つまり1人でたくさんの資格や実務経験がある人がいたとしても、2業種までしか加点されません。

また、経営事項審査において技術職員として認められるためには、条件があります。審査基準日(決算日)以前に6カ月をを超える恒常的な雇用関係があり、かつ、雇用期間を特に限定することなく常時雇用されている者に限られています。

つまり審査基準日に在籍していたとしても、2か月前に雇用されたばかりというような場合には、経営事項審査の技術職員とは認められません。

上記の様な基準をクリアしたうえで次の区分により配点されます。

6点1級の資格者で監理技術者の資格者証所持および講習修了者
5点上記以外の1級の資格者
4点監理技術者を補佐する資格を有するもの
3点基幹技能者講習修了者・CCUSでレベル4と判定された者
2点2級の資格者・CCUSでレベル3と判定された者
1点その他の技術者

元請完成工事高

元請完成工事高については、公共工事または民間の工事を問わず、直接請け負った工事の金額となります。これは2年平均か3年平均で計算されますが、完成工事高(X1)のところで選択したものが適用されるので、ここで新たに選択することはできません。